≪床暖房≫温水式 VS 電気式【2023年度最新版】

床暖房とは

床暖房,さいたま

 

 

 

 

 

 

寒い時期、快適に過ごす暖房機器の一つとして床暖房があります。

床下に仕込む暖房設備で、文字通り床から直に温めてくれるものです。

じんわりとゆっくり温めてくれる床暖房は、体の芯まで暖まります。

 

エアコン等の温風暖房は、暖かい空気は上に溜まり、足元は寒いままになりがちです。

部屋の温度が上がっても足元が冷たいので、「寒い」と感じてしまうのに、一方で頭はのぼせてきてしまいます。

 

床暖房は足元からじっくりと暖めるため、体の芯からぽかぽかになるのです。

劇的な温度の変化はありませんが、体感温度はとても暖かくなります。なによりとても快適に過ごすことができます。

また、風も無く、室温が上がりすぎてしまうこともないので、肌や喉の乾燥がありません。

風が無いことによって、埃やダニを舞い上げにくいです。

ストーブやヒーターとは異なり、燃料を燃やすこともないので空気が汚れることもありません。

暖房設備を部屋に設置する事も無いので、すっきりとした室内をつくれます。バリアフリーにも適しています。

床暖房は健康に良い暖房なのです。

 

そんな床暖房ですが、「床暖房」と一口に言っても、実は様々な種類があります。

今回は、一般的によく使われている種類とメリット・デメリットについてお話します。

 

 

床暖房は大きく分けて2種類

 

 

 

 

 

 

 

 

まず床暖房は、一般的に大きく分けて温水式と電気式の2種類に分かれます。

それぞれの特徴を解説していきます。

 

●温水式

 

 

 

 

 

 

温水式床暖房は、読んで字のごとく、温かいお湯の熱を利用した暖房です。

フローリング下に温水パネルを設置します。ガスや電気で水を温め、床下を循環させることで部屋を暖めます。

熱源のボイラーは石油式またはガス式のものが一般的ですが、近年ではオール電化の家も増えており、電気の力で水を温める温水式も増えています。

どちらを使用するのかは、採用する給湯器によって異なります。

電気式に比べ温水式の方が広範囲の設置がしやすいので、リビング全体など広い面積に設置したい場合は、温水式がおすすめです。

また、温水が循環していることによって長時間同じ部分に触れていても高温になることがありません。

 

 

●電気式

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて電気式床暖房です。

電気式には「蓄熱式」「非蓄熱式」があります。

 

・蓄熱式

蓄熱式は、蓄積しておいた熱を放出することで暖房として利用する方式です。

床下に敷いた蓄熱材に熱が蓄えられ、日中に自然放出されます。

主に電気代の安い深夜電力で蓄熱を暖め、そこからの輻射で電気代の高い昼間にも連続して暖めてくれます。

ランニングコストが抑えられますので、1日中家に人がいる家庭など、長時間暖房が必要なお家におすすめです。

 

蓄熱材によって、上記の他にも蓄熱の仕組みがありますが、そのひとつに「潜熱蓄熱」というものがあります。

潜熱蓄熱材(せんねつちくねつざい)は、物質が固体から液体、液体から固体へ状態変化(相変化)する際に必要とする「潜熱」を吸収・放出する潜熱を蓄熱してくれる建材のことです。

例えば、水は0℃以下になると氷に変化します。

そして0℃より高くなると氷は水になります。

《 水 → 氷 → 水 》に完全に相変化するまではその物質の温度は一定になります。このときに出入りする熱を利用したものが潜熱蓄熱材です。

潜熱蓄熱の特徴は、温度が高くなりすぎないという点と、夏は夜間の下がった温度を蓄冷し、昼に放冷するので1年中快適な室温を保ってくれます。

 

いずれにせよ、蓄熱式は深夜の比較的安い電力を使用するので月々の電気代を抑えることが出来ます。

 

・非蓄熱式

非蓄熱式は、電気によって発熱する電熱線やヒーターなどを床下に設置し床を通じて部屋を暖める方法です。

電気式床暖房の多くがこの方法かと思います。

非蓄熱式にも種類があり、電熱線などのヒーターを用いた「電熱線式」と、カーボン素子(そし)を利用した「面状発熱体式(めんじょうはつねつたいしき)」があります。

 

電熱線式は、電熱線が張られたパネル状のヒーターを床の下に敷くだけと、施工が容易なので他の方法に比べると初期費用が抑えられます。

一般的な電気式床暖房はこのタイプが多いかと思います。

 

面状発熱体式は、PTC特性という性質を持つ薄いシート状のヒーターで、平面や曲面でもムラなく温めることが出来ます。PTC(面状)発熱体とも言います。

PTC特性とは、自己温度制御機能とも呼ばれ、温度が高くなったときに電気抵抗値が上がる特性のことです。

PTCヒーターは、半導体粒子と電気をよく伝えるカーボン粒子(導体)などを配合し、温度によって電気の流れやすさが変わるように作られています。

温度が高いと、半導体粒子は膨張するのですが、それに押されカーボン粒子の連鎖が断ち切られるため電気は流れにくくなります。

逆に温度が低いと、半導体粒子は収縮しそれによりカーボン粒子が再び連なるため電気が流れやすくなるのです。

温度の変化によってこれらが繰り返されることで常に適正な温度を保ってくれるのが面状発熱体式の仕組みです。

非常に薄くてやわらかいので、曲面や狭いスペース、マンションやリフォームなど様々な用途で使用できます。

また、定期的なメンテナンスも必要ありません。

 

 

メリット・デメリット

 

 

 

 

 

 

上記で説明したように、同じ床暖房でも温水式と電気式では仕組みが異なります。

それぞれにメリット・デメリットがありますのでご紹介いたします。

 

●温水式

メリット

・部屋全体など広い面積の設置に向いている

・多くの部屋に設置する場合や広い面積に設置する場合は、費用を抑えられる

・灯油を熱源に用いた場合はランニングコストが安い(ガス式の場合は灯油の23.5倍のランニングコストがかかる)

・温度のムラができにくい

 

デメリット

・プロパンガス・灯油の場合は燃料の補給が必要

・設置工事に手間がかかる

・初期費用が高め

・定期的なメンテナンスが必要で、ボイラーは78年で交換が必要

 

●電気式の蓄熱タイプ

メリット

・キッチンのシンクの前やベッドやソファの足元等、全体ではなくポイントで設置したい場合に向いている(ムダなエネルギーを使用しない)

・温水式に比べ初期費用が抑えられる

・電力の安い深夜電力を使用できるのでランニングコストを抑えられる

・放熱時間が長いため、朝から夜まで快適な温度を一定に保つことができる

・温度調整機能で気温に合わせて発熱を制限できるので省エネにもなる

 

デメリット

・設置場所を考慮する必要がある

・立上りに時間がかかる

・新築時の設置が大前提(リフォームしにくい)

・家庭の電気容量を上げなければならない場合がある

 

●電気式の非蓄熱タイプ

メリット

・一部屋で考えると設置費用が安い

・定期的なメンテナンスが不要

・省スペースの床暖房も容易

 

デメリット

・ランニングコストが高い

・線状のコードが断線すると、修理に費用がかかる

・立ち上がりに時間がかかる

 

 

まとめ

 

 

 

 

 

 

床暖房の暖かさは、最も冷えやすい足の裏から温める理想的な暖房と言われています。

温水式と電気式、双方のメリットデメリットを加味し、「何を優先するか」によって検討していくと良いでしょう。

 

ご参考までに、黒澤工務店では遠赤外線床暖房の電気式非蓄熱タイプをご提案しております。

全面にカーボンが塗布されているので暖まりが早いのが特徴です。

全面から遠赤外線が放射されるため身体の芯まで暖まります。

家族が集まるスペースやキッチンの所だけ、など効率良く配置することができるためライフスタイルに合ったご対応が可能です。

 

黒澤工務店で建築いただいた方の約4割の方はこの「床暖房」をご採用頂いております。

設置場所は、家族が集まるリビング・ダイニング・キッチンが多いです。

 

筆者の家でも電気式床暖房を設置しております。

木のフローリング床でもタイル床でも、素材を問わず暖かいです。

冬でも補助ヒーターを付けなくても過ごせる時もあり、個人的には設置して良かったと満足しております。

床暖房をご検討されている方へ少しでも参考になりましたら幸いです。

 

最後までご覧いただきましてありがとうございます。

最高のお家づくりとなることを心より願っております。

 

会社名 株式会社黒澤工務店
本 社 埼玉県さいたま市南区根岸5-5-15
浦和店 埼玉県さいたま市緑区中尾395-1
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