注文住宅において間取りを考える時間は楽しくてワクワクしますよね。
注文住宅の醍醐味とも言えます。
しかしその一方で、毎日の暮らし、住み心地が左右されますので難しい部分でもあります。
間取りづくりの考え方として、皆さんにぜひ知っておいて頂きたいことをまとめてみましたので、これから新築をお考えの方は特に、参考にしてみてください。
目次
・まとめ
間取りはいきなりつくってはいけません。
何事も準備が肝心です。
お家は日々たくさん建ち続けています。
しかし2つとして同じ土地・お家はありません。
その土地によって、そのお家によって、「素敵な間取り」も変わってきます。
土地があって初めて建物が建ちますので、土地の個性に建物を合わせる工夫が重要です。
逆を返しますと、少しくらい条件の宜しくない土地だったとしても、設計を工夫できれば気にすることはないということです。(限度はありますが…)
食材によって適した調理法があるように、
少しばかり鮮度が落ちてしまっても火を通せば美味しくなるように、
いかにその土地の旨味を引き出す建物の設計を工夫できたなら、条件の優れた土地にも負けずとも劣らない「素敵な間取り」となるのです。
土地の個性を把握できましたら、次は建物のかたちを決めましょう。
そのうえで間取りの検討に取りかかることをオススメします。
そうすることで、建物のバランスが悪くなることが防げます。
まずはその土地の可能な一番大きい大きさを出し、そこから変形させていきます。
建物のかたちが決まったら…配置も検討しましょう。
「外堀を埋める」という言葉をご存じでしょうか?
これは目的を達成するために、周辺の問題を片づけていくことを言います。
建物の配置も文字通り外堀を埋めながらゴールへと向かっていくと言えるでしょう。
一般的に、駐車場→庭→建物の順番で決めていきます。
間取りはひとつひとつの空間としてではなく、家の全体で考えることが重要です。
立方体から暮らしを考えることにより、間取りの輪郭が見えてくるのです。
長々と準備のお話をしてしまいましたが…
いよいよ間取りの検討です!
まずは家族の要望をまとめましょう。
家族みんなで末永く住むお家ですから、みなそれぞれ要望があると思います。あるはずです!
全てを叶える…というのは難しい部分もあると思いますので、まずはまとめてみましょう。
家事効率の良い動線、将来の家族の変化等、様々な角度からみんなのライフスタイルを思い描きながら、考えましょう。
また、土地の性質や建物のかたちから、譲れる部分、譲れない部分、優先順位を決めておきましょう。
要望がまとまりましたらつぎに間取りのきほんをチェックしましょう。
家事のしやすさや家族とのだんらん、広さや開放感などのポイントを押さえ、心地の良い空間を作り上げましょう。
☆動線を意識しラクで楽しい家事に。
家事は日々の暮らしに深く関わります。
そんな家事は、動線によってその効率が決まります。
いわゆる「家事ラク動線」を取り入れて快適な暮らしを叶えちゃいましょう。
洗濯スペースから干すスペースまでの道のり、
ダイニングからキッチンまでの配置、
玄関からトイレまでの距離も実は大事なポイントです。
☆ほどよい距離感
家族で別々のことをしていても、お互いの気配はいつも感じていたいですよね。
つながる、感じる、ちょうど良い距離感。そんなリビングはいかがですか?
吹き抜けによりつながる1階と2階の空間や、
リビングからのスキップフロアは家族の集まるリビングとなります。
☆くつろぎは開放感から
開放感はくつろぎの大事な要素です。そんな開放感は、明るさ・広さ・高さ・間仕切りや窓の配置など様々な方法で演出することができます。
和室をLDKとつなげることで、仕切りを開けたら大空間へと変身します。
☆光を呼びこみ視線はシャットアウト
明るさを確保する窓は一方で外からの視線も入る要因にもなります。
光や風を上手く取り入れながらプライバシーは守れる工夫が重要になってきます。
吹き抜けの高い窓はより光を取り込みます。プライベート性も兼ね備えた開放感がつくれます。
特にLDKの存在はお家の中で最も重要性が高いと思います。
土地の、建物の形状によってできるものとできないものもありますので、要望と現実をしっかり見比べ検討しましょう。
一例ですがキッチンについて、ご参考までにいくつかご紹介させて頂きます。
住まいの中心であるLDKを家族でどのように過ごしたいかをイメージしてみましょう。
Lリビング・Dダイニング・Kキッチンです。
「LDK」とは言いますが、基本的には「KD」に「L」が接続する、と考えたほうが良いでしょう。
☆目の前にダイニングのある対面式のキッチン
リビング・ダイニングにいる家族を見ながら、会話を楽しみながら作業が出来るタイプです。
縦でも横でも採用しやすいです。
☆家事動線短縮のダイニングと横並びのキッチン
これは、キッチンの向かいにリビングを、横にダイニングを配置した対面式キッチンです。
動線が一直線の為、配膳・片付けが楽になり、家族も手伝いやすいタイプです。
☆料理に集中できる独立したキッチン
料理する場所と食べる場所を分けることで料理に集中できるタイプです。
他の空間とのコミュニケーションは取りづらいものの、料理の音やニオイも他の部屋に伝わりにくく、生活感を感じさせないというメリットがあります。
☆作る側と食べる側が近いカウンター付きキッチン
キッチンにカウンターがあると、例えばお子様の朝ごはんだったり、夜遅いパパの夜食だったり、食事の時間がずれても便利です。カフェ風なキッチンを演出できますのでデザイン性が高いキッチンです。
キッチンの配置とともにどんなスタイルのキッチンを採用するかもポイントです。
使い勝手や収納力も変わるので、好みとスペースに合わせてみましょう。
★I型キッチン
コンロ、シンク、作業スペースが一列につながっている横長のキッチンです。
効率良く作業できますが、間口が広すぎると歩数が多くなるので注意も必要です。
★Ⅱ型キッチン
こちらは、コンロ、シンク、作業スペースを前後に分離したキッチンです。
振り返りながらの作業は多くなりますが、動線は短いので効率が良く、収納もたっぷり確保できます。
★L字型キッチン
調理する人を囲むように折れ曲がり、シンクとコンロを離して配置するスタイルのキッチンです。少ない歩数で作業が出来るので2人以上でキッチンにいても動きやすいです。奥行きのあるコーナー部分を便利に使えます。
★アイランド型キッチン
左右どちらからでも出入りでき、ぐるぐる回れるキッチンです。
壁から離れており、島の様な形という意味でアイランド型と呼ばれています。
動線は便利ですが、通路の分収納が減ることもある部分と広いスペースが必要になってきます。
いかがでしょうか?キッチンだけでもこんなに種類があります。
なんならもっとあります。
あなたにとって「素敵な間取り」を探してみましょう。
LDKの失敗は暮らしの快適さにダイレクトに大きく影響してきます。
住んでから、こうすればよかった…なんてことにならないように、
間取りの時点では見落としがちなポイントをご紹介しますのでチェックしてみて下さい。
☆家電・ゴミ箱の収納
電子レンジや炊飯器、トースターなども生活には欠かせませんよね。
間取りの段階で冷蔵庫の配置は考えると思いますが、これらの家電はあまり考慮されない場合も多いです。ひとつひとつはそれほどでもなくても、数が多い分場所をとるので注意が必要です。
同様にゴミ箱もそれなりのスペースが必要になります。スタイリッシュな、オシャレな、キッチンにしたのにゴミ箱が丸見えだともったいないですよね。
そうならない為にこれらの家電・ゴミ箱も間取りの段階で計画しておきましょう。
造作棚を設置する場合は寸法を確かめておきましょう。
☆配置
上記の家電達のスペースを計画する際、忘れてはならないのが配置です。
いくらスペースを確保しても、壁側ギリギリで扉を全開にできなかったり、ごみ箱をいちいち引き出さないとフタが開かない…等のショックなエピソードもあります。
またキッチンまわりのコンセントの数も要注意です。
(ちなみにキッチンカウンターにも設置しておくと便利です。)
数はもちろん、使い勝手を考えて、家具の後ろに隠れてしまって使えない!ということがないように検討しましょう。
☆キッチン設備
昨今は、家族とのコミュニケーションがとりやすいオープンなLDKが多いです。
実は声だけでなくニオイも筒抜けになりがちなことを覚えておきましょう。
特に吹き抜けは、ニオイが2階に上がってしまいます。
最近は機能の優れたキッチン設備もありますので賢く活用し、オープンでも快適なLDKを目指しましょう。
例えば、水ハネの音を抑えられる静音シンクですと、洗い物の音がリビングまで響きにくくなります。調理中のニオイは排気能力の高い換気扇で拡散を軽減できます。
・まとめ
最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
間取りはとてもとても奥が深い上に多種多様ですので伝えきれない部分もまだまだございますが…「基本」としてご参考にして頂けたらと思います。
何事もまずは基本さえ押さえておけば、あとは自由になるものです。
世界でひとつの、この世でひとつの、あなたにとって最幸のお家となることを心より祈っております。
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